善養寺影向のマツ
600年以上とされるクロマツ(Pinus thunbergii)
1970年代から1980年まで11年間、日本ではどちらの松の枝張りが大きいか決着がつかなかった。江戸川区の善養寺にあるこの松は高さ約8メートルしかないが、枝は800平方メートル以上に広がり、日本のマツとしては最大級の樹冠を持つ。ライバル木は400キロ離れた香川県志度にあり、どちらの枝張りが広いかをめぐる論争は全国的な話題となり、最終的に大相撲の立行司が呼ばれて決着をつけた。1980年、行司は両方の木を横綱、すなわち共同優勝と裁定し、両者を称える石碑は今もこの木の下に立っている。香川のライバル木は1993年に枯死した。 この木も同じ運命をたどりかけた。そばの池が埋め立てられ、根が窒息し、2001年までに松は目に見えて弱っていった。市と寺は10年をかけて土壌と排水を整備し、2011年7月に回復宣言を出した。その2か月後、国はこの木の指定を、1926年から続く東京都指定天然記念物から国指定天然記念物へと格上げした。樹齢は600年以上と考えられ、境内そのものよりも古いとされる。今日、その広く低い樹冠は82本の支柱に支えられており、枝がこれまで自らの重さを支えたことがなかった証でもある。 「600年以上」より正確な年代を示す資料はなく、ここでも数字を作ってはいない。
上のボタンで、地図アプリの経路案内が開く。 JR総武線小岩駅からバスで「江戸川病院前」下車、徒歩約3分。都内で完結する。
- 樹種
- クロマツ(Pinus thunbergii)
- 推定樹齢
- 600年以上とされる
- 場所
- 2-24-2 Higashi-Koiwa, Edogawa-ku, Tokyo (Zenyoji Temple grounds) (Higashi-Koiwa, Edogawa Ward)
- 見学
- 無料。善養寺の境内に立ち、日中は訪問者に開かれている。境内に駐車場はない。
- 行き方
- JR総武線小岩駅からバスで「江戸川病院前」下車、徒歩約3分。都内で完結する。