写真:Kimon Berlin and Gribeco (CC BY-SA 4.0)
三百年の松
写真:Kimon Berlin and Gribeco (CC BY-SA 4.0)原寸で見る

三百年の松

東京Hamamatsucho, Chuo

樹齢300-320
樹種クロマツ(Pinus thunbergii)

この木を見るにはチケットが必要です有料。入園料300円。

東京でいちばん大きなクロマツは、わざと海水が入ってくる庭園に立っている。浜離宮は埋め立てた干潟の上に将軍家の鴨場を備えた別邸として造られ、池はいまも水門を通して東京湾とともに満ち引きする。都内に残る潮入の池はここだけである。このマツは1709年ごろ、六代将軍徳川家宣が屋敷を現在の姿に近い形へ造り替えたときに植えられた。以来300年、上へではなく横へ伸び続けている。低い枝は丸太の支柱に支えられて広く這い、幹から20メートル以上離れたところまで達しているものもある。地元では単に「三百年の松」と呼ばれる。庭園は1923年の関東大震災と1945年の空襲で当初の建物のほとんどを失ったが、低く水平に育ったこの木の姿は、どちらの災厄でも有利に働いたと思われる。背の低いクロマツは、高い木ほど風にも輻射熱にもさらされないからである。いまここにあるのは、一本の木と、写真をもとに再建された茶屋、そして一日に二度、東京湾が満ちてくる庭である。

Hamarikyu Onshi Teien, 1-1 Hamarikyucho, Chuo-ku, Tokyo 104-0046

汐留駅(大江戸線・ゆりかもめ)から徒歩7分。

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