竹の生えたムクロジ
樹齢150-300
樹種ムクロジ(Sapindus mukorossi)
幹が空洞になっていて、その中から竹が伸び、樹冠の頂から突き出ている。裏手にある茶室の竹林から伸びた竹がこのムクロジの空洞を見つけ、内側を通って樹冠から顔を出した。だから春日大社の参道の曲がり角に立っているのは、もう一本の木を身にまとった木である。神社の案内はその姿を、子を抱く母にたとえている。幹回り4.5メートル、高さ15メートル以上あり、奈良県で最大のムクロジとされる。樹齢を出した資料はどこにもない。数字を作るより、分からないとそのまま書いておくほうがいい。この木の黒い種には二つの用途があった。糸を通せば数珠になる。そのままなら、正月の羽根つきの羽根の重りになる。この木が季節の古い記録によく出てくるのはそのためである。種のまわりの果肉は水に入れると泡立つ。石鹸が安くなる前、人が体を洗うのに使ったのはこの木だった。
- 場所
- Nara Park, beside the approach to Kasuga Taisha near the Nara National Museum (Nara Park)
- 見学
- 無料。開かれた公園で、時間の制限はない。
- 行き方
- 近鉄奈良駅から徒歩約10分、奈良国立博物館の隣。
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