内海のアコウ
樹齢200-300
樹種アコウ(Ficus superba)
この境内で国の天然記念物なのは一本だけで、ほとんどの人がそこを取り違える。野島神社は日南海岸の道路沿いにあり、境内のいたるところにアコウが根を塀や岩に流し込んでいて、着いたときの印象は日本のほかのどの社叢とも違う。だからこそ訪れる人は、林全体が保護されていると思い込む。そうではない。1941年10月の指定が対象としているのは、本殿の右に立つ一本だけである。幹周り6.9メートル、樹高15メートル、環境庁は樹齢を200年から300年としている。境内に掲げられた説明図はそのことを正しく書いている。アコウは亜熱帯の絞め殺しイチジクで、ここはその分布の北の端にあたる。この種の国の指定は日本に五件しかなく、うち三件は一本ではなく場所を対象としているので、これは二本の個体のうちの一本になる。まわりのアコウがついでの木ではないことも、言っておく価値がある。それらがない境内に立つ経験はずっと小さなものになるはずで、指定された木は、まわりから切り離された標本というより、荒々しい一群の中で最も荒々しく見える一本である。
- 幹回り
- 6.9 m
- 場所
- Nojima Shrine, Uchiumi, Miyazaki 889-2162 (Uchiumi)
- 見学
- 無料。海岸道路沿いにあり、境内は毎日開いている。
- 行き方
- JR日南線で小内海駅、そこから東へ約200メートル。
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