春日大社の大杉
樹齢800-1000
樹種スギ(Cryptomeria japonica)
1309年にこの神社へ奉納された絵巻に、この杉が苗木として描かれている。七百年後、幹回りはおよそ8メートル、高さは25メートルになり、祭のあとに直会を行う社殿の脇に立っている。絵の中の苗木と、いまの大木は同じ一本の生きものである。若木のころの肖像と照らし合わせられる巨樹は、世界でもほとんどない。話として面白いのは、その根元から生えているもののほうだ。シンパクがそこに根を下ろし、隣の社殿に向かって伸びた。切り戻すかわりに、だれかが屋根に穴を開けて通した。その穴はいまも残っている。春日大社は768年に藤原氏の氏神を祀って創建され、何百年ものあいだ二十年ごとに建て替えられてきた。だからこの杉の周りの建物は、この杉より若く、しかも何度も若返っている。行く前にひとつ。資料はこの木を中門近くの直会殿のそばとしているが、そこが無料の外の境内に入るのか、拝観料のかかる区域なのかは、神社自身の案内からは読み取れない。
- 幹回り
- 7.2 m
- 場所
- Kasuga Taisha, 160 Kasugano-cho, Nara 630-8212 (Kasugano)
- 見学
- 春日大社の境内、6時から18時まで。外の境内は無料だが、この木が有料の区域に入るかどうかははっきりしないので、現地で確かめてほしい。
- 行き方
- 近鉄奈良駅から徒歩25分から30分、または春日大社本殿行きバス。
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