松月寺のサクラ
樹齢125-250
樹種ヤマザクラ(Prunus jamasakura)
侍はこの木の下を通るとき、槍を寝かせた。もとは前田利常が隠居していた小松城内に育った桜で、利常がこれを松月寺の住職に贈った。江戸時代を通じて、立てて運んでいた槍は枝の下をくぐる際に水平へ下ろすことになっていた。大名から下された木への敬意である。木は今も寺の土塀から通りへせり出しており、その作法が行われたのはまさにこの場所だ。 見えているもののうち、古いものは多くない。古いのは幹だけで、風化しきって岩肌と樹皮の区別がつきにくいほどであり、その上の枝はほとんどが新しい。園芸品種ではなくヤマザクラで、講談社の図鑑はこれを花の特別大きい型として挙げている。直径4から5センチ、白に紅を刷いた花で、若葉も赤く出る。国の天然記念物の指定は1943年8月、広坂のシイノキと同じ日である。環境庁はかつて幹まわりを7.81メートルと記録したが、この幹ではありえない数字だ。信じるべきは3.5メートルのほうである。
- 幹回り
- 3.5 m
- 場所
- Shogetsuji, Teramachi 5-chome, Kanazawa 921-8033 (Teramachi)
- 見学
- 無料。通りに面した寺の境内の端にある。
- 行き方
- バス停野町広小路から徒歩約8分、寺町の中へ。
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