樹齢2000-3000
樹種スギ(Cryptomeria japonica)
屋久島で知られているかぎり最大の杉は、しばらくのあいだこの木だった。のちに縄文杉が見つかって名づけられ、大王杉は二番手に下がった。ただしその降格は、真下に立つ人には少しも感じられない。環境省の計測で胸高周囲11.1メートル、樹高24.7メートル。島の内陸、標高およそ1200メートルの斜面に立っている。小さな部屋ほどの幅がある幹だ。 樹齢について、同じ環境省は3000年以上としている。年輪を数えた結果ではなく、国自身の大まかな推定である。そして言い回しが肝心で、これは下限であって上限ではない。ここに3000年立ってきた杉は、日本について何かが書き記されるより前から、すでに古かったことになる。 たどり着く手間は、支払う代償であると同時に、この木を訪ねる理由のほとんどでもある。世界自然遺産の核心地域にあり、縄文杉へ向かう登山道の脇に立っている。荒川登山口から旧トロッコ道をおよそ4時間、そこからさらに山道を45分ほど登る。繁忙期は登山口まで自家用車で入れないので、一日は予約した登山バスから始まる。あとは歩くだけである。 柵もなければ料金もない。道は標識をひとつ添えて、この木のわきを通り過ぎるだけだ。そこまでの4時間、目に入るものはどれも杉だった。そしてそのどれもが、この木ではなかった。
- 幹回り
- 11.1 m
- 場所
- Ooyama Trail, en route to Jomon Sugi, Yakushima, Kumage District, Kagoshima Prefecture (Yakushima interior forest (Miyanoura))
- 見学
- 無料。ただしたどり着けるのは本格的な登山によってのみで、荒川登山口から旧トロッコ道とその先の山道を経て、片道およそ4時間から5時間かかる。屋久島の保護された森の中、縄文杉へ向かう通常の登山道の途上に立っている。繁忙期は登山口まで自家用車で入れないため、事前に予約した登山バスで向かうことになる。
- 行き方
- 宮之浦・安房方面から荒川登山口まで登山バス、そこから徒歩。旧トロッコ道の先にある山道の入口まで約4時間、木まではさらに約45分。
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