樹齢2000-3600
樹種スギ(Cryptomeria japonica)
この杉の樹齢として印刷されてきた数字は、およそ1300年から7200年まである。そのどれもが実測ではない。屋久杉は内側から朽ちていくため、この幹も最も古い材があるはずの中心が空洞で、成長錐が髄まで届いたことは一度もない。公表されてきた年数はすべて、外側の年輪の成長速度を内へ延ばした推計である。環境省の公式見解は2600年以上。7200年という数字は初期の調査から出たもので、今ではほぼ退けられている。正直な答えは、誰も知らない、というものだ。そしてそこがこの木のいちばん面白いところでもある。 測れるのは体のほうである。胸高周囲16.4メートル、樹高25.3メートル、知られている屋久杉では最大。見つかったのは1966年、一人の郵便局員によるもので、誰も確かめられない樹齢にちなんで縄文の名がついた。屋久島の世界遺産核心地域にあり、特別天然記念物の一部をなしている。 行く前に二つ。木には近づけない。見学者は幹から10メートルほど離れた木製デッキに立ち、三方向から眺める。根の上を歩く足が、実際に木を傷めていたからだ。そしてこれは散歩ではなく、丸一日の山歩きになる。荒川登山口からの往復は9時間から10時間、大半は旧トロッコ道である。3月から11月は道路が一般車通行止めで、夜明け前のバスを予約しておく必要がある。
- 幹回り
- 16.4 m
- 場所
- Viewing deck, Yakushima Wilderness area (Yaku-shima National Park), Arakawa trail, Yakushima-cho, Kumage-gun, Kagoshima (Yakushima wilderness / Arakawa trail)
- 見学
- 見学自体は無料で、森に入るための入場券はない。ただしこの登山道では山岳部環境保全協力金への協力が強く呼びかけられている。日帰り1000円、山中に泊まる場合は2000円、中学生以上が対象。木の周囲は保護のため柵で囲われ、見学者は幹から約10メートル離れた木製デッキから、主に三方向より眺める。根元と根には近づけない(根の踏み荒らしによる傷みが理由)。公園の散歩ではなく本格的な登山で、荒川登山口からの往復はおよそ9時間から10時間、その大半は旧トロッコ道(約8キロ)、その先は山道になる。3月1日から11月30日は荒川登山口への道路が一般車通行止めで、屋久杉自然館前から出る荒川登山バスの座席を事前に購入する必要がある。12月1日から2月末までは登山口まで自家用車で入れる。しっかりした登山装備と、夜明け前の出発(バスは未明から走る)と、丸一日が必要である。散歩としてではなく、本格的な登山として正直に伝えるべき行程だ。
- 行き方
- 登山口まで直接届く公共交通はない。3月から11月の規制期間中は、屋久杉自然館と荒川登山口の間を荒川登山バスが走る(乗車券は宮之浦または安房の観光案内所で事前に購入する)。登山口から見学デッキまでは、徒歩で往復おおよそ9時間から10時間。
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