幹回り8メートル、高さは11メートルに届かない。樽のような形のシイである。東京都教育委員会の説明板は幹回り8.13メートル、樹高10.8メートルと記す。何百年も上へ伸びずに横へ太り続けた木が取る形である。白金高輪駅の改札から1分、港区の高輪コミュニティーぷらざの敷地の中に立っていて、ほとんどの人は気づかずに通り過ぎる。足元の土地の来歴は、いまの風景より重い。ここは熊本藩細川家の下屋敷だった。1701年の赤穂事件のあと、大石内蔵助と16人の赤穂浪士が幕府の預かりとしてこの屋敷に留め置かれ、切腹を命じられるまでをここで過ごしている。近くには今もその跡を示す碑が立つ。その当時この木が立っていたかどうかは、誰にも分からない。2025年のテレビ東京の番組も、地元で言われる樹齢400年以上という数字を繰り返しているだけで、年輪の計測も台帳の記録も植栽の記録もない。きちんと測った人がいれば教えてほしい。東京都はこの木を天然記念物に指定している。スダジイは常緑で、どの月にも劇的なことは起こらない。ただ非常に古く、非常に太く、細川家の屋敷があったその場所にいまも立っている。屋敷のほうは残らなかった。
Takanawa 1-16-25, Minato-ku, Tokyo (inside Takanawa Community Plaza)
無料。港区の公共施設、高輪コミュニティーぷらざの敷地内にあり、施設が開いている時間に見られる。
白金高輪駅(都営三田線・東京メトロ南北線)から徒歩1、2分。施設は駅のほぼ真上にある。
出典
このページの情報の出どころ。
- 公式登録: 東京都指定文化財 天然記念物 (Tokyo Metropolitan Cultural Properties List, open data), no. 0000000205
- ja.wikipedia.org
- tree-flower.jp
- tv-tokyo.co.jp
- catalog.data.metro.tokyo.lg.jp
何がおかしいですか
ありがとうございます。確認します。

