ケヤキは、寺社の宮大工や太鼓職人がまず手を伸ばす材である。とても大きなものがあまり残っていないのは、それも理由のひとつだ。この木は切られずに残った。上京区の登録によれば高さ22メートル、幹回り4.29メートル、枝張り29.6メートルで、区が記録したケヤキのなかでも最大級にあたる。樹齢は空白のままである。登録は寸法だけを記録し、ほかにこの木に触れた資料はない。だから示せるのは計測値であって、年数ではない。 木が立つのは、旧御所の区画をいまも囲む九つの門のひとつ、石薬師御門を入ってすぐ、寺町通に面した側である。塀の内側の土地は1869年まで公家の屋敷町だった。天皇が東京へ移り、それぞれの家がそのあとに従うと、屋敷は取り払われ、1877年から植え直された。都市の真ん中の公園に、これほどの大きさの木があるのはそのためである。このケヤキは、出水口のエノキとは公園の反対の端、約1.1キロ離れた場所にあり、二本は同じ散歩道の両端をなしている。
Near Ishiyakushi-gomon gate, Kyoto Gyoen National Garden
無料。京都御苑は年間を通じて開いていて、明け方から日暮れまで入れる。
地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩約12分。
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