このイチョウが立つ門の名は、犬と猪から来ている。乾は北西を指す古い言い方で、十二支でその方角にあたる戌と亥の二字を書く。乾御門は京都御苑の北西の角の門である。そのそばに立つこの木は高さ19.5メートル、幹回り3.15メートルで、上京区が区民の誇りの木の登録のために計測した数字である。登録に樹齢はなく、この木に触れたほかの資料もないので、どれだけの年月ここで育ってきたのかは分からない。 ここは公園の一番端である。宗像神社の大楠と出水口のエノキは南西の角にあり、そこからここまでは玉砂利の道を北へ約1.5キロ、寄り道をしなければ20分ほど。その途中で、環境省が巨樹と数える200本のうちのかなりの数を通り過ぎることになる。この地面はどこも古くない。公家の屋敷がこの長方形を埋めていたが、家々は解体され、天皇に従って東へ移った。1877年から入れられたのは意図してつくられた公園の木で、都市の真ん中の塀に囲まれた長方形にこれだけの大きさの木があるのは、それだけの理由による。 訪ねるなら11月の後半がいい。イチョウは一斉に黄金色になり、それを数日だけ保ち、そのあと梢のすべてを地面に置く。
無料。京都御苑は年間を通じて開いていて、明け方から日暮れまで入れる。
地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩約3分。
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