この木は、樹高よりも枝張りのほうが10メートル広い。上京区が区民の誇りの木として登録するこのエノキを、区は高さ22.5メートル、幹回り4.98メートル、枝張り32.9メートルと計測している。区内でも最大級のエノキである。記録されていないのは樹齢のほうだ。この登録は木を測るものであって年代を調べるものではなく、ほかにこの木の年数を示す資料もない。だから正直に言えるのは大きさのことで、年数のことではない。 京都御苑がいまのかたちになったのは1877年、天皇の宮廷が東京へ移り、この土地を埋めていた公家の屋敷町が取り払われて開けた公園になったあとのことである。いまここを管理する環境省は、園内に巨樹と呼べる木が200本以上あると数えている。エノキ、ケヤキ、クスノキ、イチョウ。歴史の大半は私有地で、この150年ほどだけ公共の土地だった場所に育っている。このエノキは西側の塀にある歩行者用の門、出水口のそばに立ち、同じ南西の一角にある宗像神社の大楠から歩いてすぐである。二本のあいだの一帯は、名木が数分の距離に集まる、この街では珍しい場所になっている。
Near Demizu-guchi entrance, Kyoto Gyoen National Garden
無料。京都御苑(御所を囲む公共の公園)は年間を通じて開いていて、明け方から日暮れまで入れる。
地下鉄烏丸線「丸太町」駅から徒歩約10分。
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