世界で初めて精子が発見されたソテツ
樹齢350-450
樹種ソテツ(Cycas revoluta)
1896年、東京の植物学者がソテツの胚珠をのぞき、何かが泳ぐのを見た。その日まで、動く精子はシダやコケのもので、種子植物は手放したことになっていた。池野成一郎の発見は裸子植物の中に泳ぐ精子を置き、二つの群の境目を動かした。その数週間前には、同じ大学の平瀬作五郎がイチョウに同じものを見つけている。鹿児島県立博物館が脇に立てた標識によれば、池野が使った株がこれである。のちに分けた株が東京へ送られ、小石川植物園に植えられた。木らしい木ではない。ソテツはどの被子植物よりも古い系統の植物で、この株も、こわばったシダのような冠を載せた幹の塊が高さ5.9メートルほどに固まったもので、樹齢はおよそ400年とされる。県は2008年、世界で初めて精子が発見されたソテツという正式名称でこれを天然記念物に指定した。日本の文化財の名としても長い部類である。神社から徒歩二分の照国公園の中に、標識のほかに何の目印もないまま立っている。
- 場所
- Terukuni Park, beside the Kagoshima Prefectural Museum, Shiroyama-cho 1, Kagoshima 892-0853 (Shiroyama-cho)
- 見学
- 無料。県立博物館の隣の開かれた公園。
- 行き方
- 市電「天文館通」または「市役所前」から徒歩約8分。
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