二本で、この種の国内の指定のほぼ全部になる。国が天然記念物にしているシブナシガヤは日本に二、三本しかない。渋皮のない実をつける希少なカヤの変種で、その実はかつて藩主に献上された。そのうちの二本が、伊賀に約1キロを隔てて立っている。一本は高倉神社の境内に案内板もなく立ち、もう一本は果号寺の境内の北東の隅にある。どちらも1930年代からの国の天然記念物で、どちらも無料で見られる。
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シブナシガヤ(Torreya nucifera var. shibunashi) · Nishi-Takakura, Iga City
ふつうのカヤの実は苦い渋皮に包まれている。この木の実は包まれていない。だから固有の名前がついた。
シブナシガヤは渋のないカヤという意味で、実をそのまま食べられる希少なカヤの変種である。江戸時代の地元の人は蜂の子カヤ、白米カヤと呼び、藩主に献上していた。国の指定を受けたこの変種の木は日本に二、三本しかなく、さらに一本は枯れて一覧から外された。この一本は1932年7月25日から国の天然記念物である。
高さは約21メートル。幹は地上2メートルほどで二本の大枝に分かれ、そのそれぞれが10メートルほど上でさらに分かれる。西側は六本で腐朽が見え、東側は五本。胸の高さの幹周は3.05メートル。同じ資料は根元にこれより小さい数値を記しているが、それは物理的に逆なので、木についての事実ではなく写し間違いと読むべきである。
案内板はない。高倉神社があえて立てていない。藩主に献上するほどの実は持ち去る人を引き寄せるからで、周りの木の中から見分けるには時間を見ておきたい。入口をふさぐものはない。
樹齢は、私たちが見つけられたどの資料にも書かれていない。数字をご存じなら教えてほしい。

シブナシガヤ(Torreya nucifera var. shibunashi) · Nishiyama, Iga City, about 1km from Takakura Shrine (iga_001)
国がこの種の木を天然記念物にしているのは、日本で二、三本だけである。そのうちの二本が伊賀に約1キロを隔てて立っていて、これがその二本目になる。
果号寺のシブナシガヤは、果号寺の境内の北東側に生えている。シブナシとは渋がないという意味で、ふつうのカヤの実は苦い渋皮に包まれているのに、この変種の実は包まれていない。江戸時代にはそれが値のつくものだった。搾って食用油にし、砂糖をかけて、伊賀と木曽で作られるかやあられという菓子にもした。
地上50センチのところで幹周3.7メートル、90センチほどの高さで三本の大枝に分かれる。樹冠は東西15メートル、南北18メートルに広がり、高さは約20メートル。背が高い木というより横に広い木である。毎年夏の終わりに実をたくさんつける。樹齢の分からない木が元気であることの、いちばん分かりやすい証拠がこれである。
年代を測った人はいない。国の指定も、県が選んだ名木百本のリストも、何であるかを記録していて、どれだけ古いかは記録していない。見つかった資料にその空白を埋めるものはない。数字をご存じなら教えてほしい。
見学は無料で、寺に駐車場とトイレがある。上野市駅からタクシーで約15分。
写真:さかおり (CC BY-SA 4.0)