901年、菅原道真が京から流されたとき、庭の三本の木がそれぞれ違う反応を見せたと伝えられる。桜は嘆いて枯れ、松は後を追おうとして今の神戸あたりで力尽き、梅は一夜のうちに全行程を飛んで、太宰府の道真の前に根を下ろした。道真は旅立ちにあたって、主がいなくなっても東へ香を送れと梅に歌を残しており、梅のほうが自ら距離を詰めた、というのが話の筋である。実際に何があったにせよ、この木はそれ以来、飛梅と呼ばれてきた。境内におよそ6000本ある梅のなかで最も早く、たいてい1月下旬から咲く。根元は三本の幹に分かれている。一本の幹が植えられたまま続いてきたのではなく、何世紀も枯れては根から生え直してきた証拠である。もとは道真の住まいの跡に建つ別の社にあり、太宰府天満宮が道真を祀って造られたときにここへ移された。道真は没後に学問の神となり、この木は、受験の季節に学生が触れていく木になった。その多くは、なぜこの木なのかを覚えないままである。太宰府は福岡の中心部から電車で少し、天神からの直通特急でおよそ30分のところにある。
Dazaifu Tenmangu, 4-7-1 Saifu, Dazaifu, Fukuoka 818-0195
境内への立ち入りは無料。一部の建物と宝物殿は拝観料がかかる。
西鉄太宰府駅から神社まで徒歩5分。西鉄福岡(天神)駅から直通の特急でおよそ29分、平日の一部の便は乗り換えが必要で、もう少しかかる。
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