この146本のイチョウは、植えられた時点ですでに育った木だった。1908年、新宿御苑のイチョウから種子が採られ、苗圃で1600本の苗が育てられた。そのうち幹がまっすぐで姿のよいものだけが、15年後、すでに高さ6メートルに育った状態で選ばれ、1923年に明治天皇を記念して開かれた明治神宮外苑のこの並木道に植えられた。設計した造園家の折下吉延は、聖徳記念絵画館へまっすぐ向かう約300メートルの区間に9メートル間隔で並べ、通りのどこから見ても木々が絵画館のドームへ収束して見えるように遠近を組み立てた。100年後のいま、最も高い木は28メートルに達し、11月には並木全体が同じ金色になる。日本で最も撮影される通りのひとつで、団体客と前撮りの人が同じくらいいる。2023年、隣接する競技場一帯の再開発計画が、工事がイチョウの根を脅かすのではないかという議論を呼び起こした。東京で最も撮られている木々でも、法律の上ではただの木にすぎないということでもある。
Icho Namiki, Meiji Jingu Gaien, 2-1 Kitaaoyama, Minato-ku, Tokyo 107-0061
無料。公道の並木道。
青山一丁目駅(銀座線・半蔵門線・大江戸線)から徒歩3分。
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