南九州のスギはすべてこの一本から広がった、と言われている。霧島神宮はこの御神木を霧島杉、霧島メアサと呼び、この地方のスギの祖先としている。ただしそれは言い伝えであって、研究所で確かめられた話ではない。 確かめやすいのは大きさのほうだ。霧島市の観光協会によると、高さ38.2メートル、幹回り6.8メートル、樹齢はおよそ800年。どちらの数字もどう測ったかは公表されていないので、樹齢は年輪を数えたものではなく、神社側の見積もりとして読むのがよい。 その見積もりが正しければ、この木は神社より先にここにいた。霧島神宮が現在の地に再興されたのは1484年で、神社の案内は、そのときすでにこの木が立っていたとしている。以来五百年以上、参道を歩く参拝者を見てきたことになる。 八百年も立っていれば傾きもする。2010年代の初めには幹がおよそ10度傾き、目に見えて弱っていたため、2013年4月に樹勢回復の工事が行われた。2026年10月、樹冠は青々と茂っていた。 木は前庭の低い木の柵の中に立ち、幹の根元には紙垂を下げたしめ縄が巻かれ、樹皮にはシダが生えている。鹿児島からは日帰りで、霧島神宮駅まで列車、そこからバスで約15分。
霧島神宮, 鹿児島県霧島市霧島田口2608-5 (Kirishima Jingu, Kirishima)
無料。神社の境内。木は本殿への参道右手、前庭の柵の中に立ち、周りの開けた場所から見ることができる。
鹿児島からの日帰り。JR日豊本線で霧島神宮駅へ行き、鹿児島交通バスの霧島いわさきホテル方面行きで約15分。市の中心部から片道1時間半から2時間ほどを見ておくとよい。
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