鎌倉で最も古い樹木はどれですか。

鎌倉で最も古い木は建長寺のビャクシンで、樹齢はおよそ750年とされている。1253年の創建のとき、開山の僧が宋から持ち帰った種を蒔いたという寺の言い伝えにもとづく数字である。鶴岡八幡宮の大銀杏には伝統的に千年の樹齢が与えられてきたが、そちらの数字は確かめると成り立たない。

鎌倉には樹齢をめぐる主張が二つあり、互いに逆の方向へ引っ張り合っていて、成り立つのは一方だけである。建長寺は1253年、執権北条時頼が創建し、開山として宋から僧の蘭渓道隆を招いた寺で、その蘭渓が持ってきた種を蒔いたのがこのビャクシンだ、というのが寺の言い伝えである。それを裏づける計測はなく、否定する材料もない。750年という数字は、寺の年齢をそのまま木にあてはめたものである。鶴岡八幡宮の大銀杏に与えられてきた千年は、事情が違う。1219年1月、公暁がこの木の陰に隠れて待ち、石段で叔父にあたる三代将軍源実朝を討ったという話から来た数字だが、困ったことに、イチョウがその時代にはまだ日本へ入っていなかったとする見方が広く行われている。木そのものも、千年という樹齢が示すほどの大きさになったことは一度もない。初代は2010年3月の強風で倒れ、いまそこに立っているのは残った根から出た生え直しで、地上部の年数はおよそ15年である。建長寺への行き方は、北鎌倉駅から徒歩約15分。

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